過去最大の太陽風が地球に降り注いだ西暦2012年。
世界各地で皮膚ガン等での死亡率が上昇。
その年から、全人類のうちわずか数千人ではあるが、新たな抗体進化を遂げたミュータント赤ちゃん達も生まれはじめた。
過酷な環境に於いても生命維持を可能とする丈夫な肉体を持つ新たな人類種“アダプター”の誕生である。
その年は、進化の特殊な革命が起きた切り替え期と称され、インソニティ進革紀元年と制定された。
物語の舞台は、それから18年後のインソニティ新革紀019(西暦2030年)。
アダプター支援機関“リージョンフリー”により建造された、太陽風対策の司令塔・宇宙ステーション“真珠貝”で働く3才〜18才のアダプターたち。
様々な宇宙開発作業に参加協力していた彼等は、さらなる研究施設として完成間近だった第二の宇宙ステーション“桃色珊瑚(ももいろさんご)”に集められる。
だが、正体不明のメカの攻撃により“桃色珊瑚”は破壊され、宇宙の塵と化してしまう。
生き残ったのはたった三人のアダプター少女。
しかも彼女たちはそれぞれ重度のアレルギーを抱えた、いわゆるオチコボレ。
真空の闇に生身で放り出された彼女たちに容赦なく襲いかかる謎のメカ軍団。
無限なる星の海で少女たちの命を超えた大冒険が展開される!
謎の無人メカ軍団に破壊される宇宙開発用ステーション“桃色珊瑚(ももいろさんご)”。
生き残った無力な少女アムリ、ペリエ、すずの三人は訳もわからぬまま、軌道上に浮かぶ巨大な廃棄物集積衛星“ガラパゴス”に連れ去られる。
パペットエージェントの“うかたん”と共に、医療用カプセル“ユテリス”内に籠もり、救助を待つ無防備のアムリたちだが、敵は無数の兵器を結集させ完膚無きまでの攻撃を仕掛けてくる。
未知なる敵の目的は?
無垢なる少女たちの運命は?
生き残るための大事な鍵を握っていたのは、偶然手に入れたアダプター専用宇宙服だった!
救助の来ない漆黒の宇宙空間。
空気を求めて廃品衛星ガラパゴス内部を探索するアムリ、すず、ぺリエ、うかたんは、遊園地のような広大な空間にたどり着く。
襲い来るドールエージェントは、アムリのスキン素材で作られているため、アレルギー反応が起きず、撥くことも出来ない。
怪電波によっておかしくなるうかたん。
見えない何かに脅えたまま身動きがとれなくなるぺリエ。
救助作業が進まずイラつく真珠貝スタッフ。
攻撃を受け続け死線をさまようアムリ。
絶体絶命の状況下で、妄想世界へと現実逃避したすずの元に届けられる専用の宇宙服ストラ・紅孔雀。謀略渦巻く星の海で少女たちのギリギリの攻防は続く!
ストラ・ユテリスドゥを着込み、別人格ヴェルニエとなったぺリエは、地球環境破壊装置オゾンブレイカーの生体パーツとして、アムリ・すずを利用する。
国連の一斉攻撃、真珠貝の強攻フォーメーションが、地球上空で展開される中、人類絶滅の最終兵器を積んだガラパゴスは、遂に地球に墜落する!
ファースト・アダプター《フェミナ》の導きに、少女たちは奇跡のカミングシフトを起こせるのか?!