すずが辛い現実から正気を保ち、自分の心を守るために生み出した妄想世界。そこは美しい竹林に彩られた妄想福建省前線基地。すずは、何者も恐れず決断力に富んだパンダ将軍の指揮のもと、銀河三国軍の見習い一等兵として強く勇敢に生きているのだ。
極限状態に達したアダプターのアレルギーが逆転する現象。つまりアムリの「反撥」は「牽引」に、すずの「逃避」は「追尾」となる。正確には単なる逆転ではなく、もともとのアレルギー発生原因と、密接な関係があるらしいが現時点では解明されていない。
すず専用ストラ。装着者のアダプターの防護力を高め、アレルギーを制御増幅させることが出来る。紅孔雀は、すずの逃避アレルギーをベースに機能するため、卓越した高機動性能を誇る。攻撃及び防御力として麻雀牌と点棒に酷使した誘導式飛翔打突体を装備する。
AMURI459の攻撃力を増した量産型ドールエージェント。やはりアムリのスキンで作られているため反撥攻撃が通用しない。両腕に6種の武器を組み合わせた3種のモデルが存在する。AMURI459と比べると細かな行動には向かないパワータイプ。
ガラパゴス内部の遊園地に配備されたアンドロイド。人間型のためドールエージェントと呼ばれる。機能は人間のサポートでは無く、攻撃に特化している。アムリを攻撃した機体は、そのスキン素材が使用されているため、反撥アレルギーが起きず、アムリのストラ制御も可能。
ガラパゴス内部の遊園地に配備された侵入者撃退兵器。樽のような形をしており、機体中央部から鋭利なブレード状のスパイクを繰り出し、敵を排除する。ガラパゴス内部に侵入したアムリたちに襲いかかった。
リージョンフリー管理の廃棄物集積衛星ガラパゴスは、コンピュータ−制御の無人衛星だが、内部には空気があり、遊園地そっくりなガラパゴス内部の自動工場では、武装メカ等を生産している。「なぜ、そんな施設があるのか?」は全て謎。どうやらガラパゴスには別の意図が隠されており、そこにはリージョンフリーの上層部も絡んでいるらしい。
ストラを着用したアムリの前に現れた大型の所属不明機。機能は未知数。劇中では球体運動を繰り返す強力なビームボールを射出し、それを誘導制御する多数の電磁パドルを使って、あらゆる方向の目標に対して連続攻撃を仕掛けることができる。
地球から回収された膨大な廃棄物を、磁力フィールドによって集積・固定させた人工衛星。廃棄物はリサイクルされるモノもあるが、中には危険なモノもあるため、国連決議により将来的には太陽への投棄が予定されている。そのため宇宙開発を統括するリージョンフリーの管理下に置かれている。
所属不明機によって発せられ、Q9特選隊がガラパゴス全域を覆う磁力フィールドを無効化するため発した磁力フィールド・キャンセラーを相殺する機能を持つ。
リージョンフリーの宇宙ステーション・真珠貝に配属される特殊宇宙救難チーム。9名のメンバーは、それぞれ特殊機動メカに乗り、宇宙空間での救難、修理、工作など、どんな状況でも対処出来るプロにして、構成メンバー自身もアダプター。そして、その能力故に迫害されがちなアダプターが、人類に役立つ存在であることをアピールする広告塔としての役割も担っている。
リージョンフリーがアダプターの研究を通じて実用化した代表的製品。その名から単に酸素を固形化した製品と思われそうだが、それだけではない。これを食べると人体への有害要素に対して体内から保護したり、生命維持に必要な養分を供給してくれる。
異物との接触によりアレルギー反応を示すアダプターのために調製された、衣装などを含む特殊な医療物質全般の総称。アダプターがアレルギー反応を起こさない物質は、自らの体細胞しかないため、それが原材料になる。その細胞の採取・分析、増殖・複製には細心の注意が必要となるため、反物質を取り扱う高エネルギー研究機関なみの施設がいる。
インソニティ進革紀元年、太陽より大量に地球に降り注いだ放射線の影響で、新生児の染色体に突然変異が発生した。多くが死亡する中、少数だけ過酷な環境下に対応する、特殊能力を身に付けた子供たちが誕生した。そんな新人類の子供たちを「環境に適応する者」という意味を込めて、アダプター(適応者)と呼ぶようになる。
宇宙開発の重要な存在であるアダプターたちを、宇宙生活者として教育・訓練するためにリージョンフリーが建造した最新型宇宙ステーション。アダプターたちの身体や能力の変化などを研究する設備でもある。
依然、活発な太陽からの影響を事前に予測・警告し、宇宙気象予報の発令や、軌道飛翔体の運行管理、軌道航路の保安管制を行う宇宙ステーション。全部で7基あり、リージョンフリーが拠点とするのが真珠貝で、それらのステーションを統括している。
西暦2012年、最大の活動期を迎えた太陽から、地球に大量の放射線が降り注いだ。
すると人類から桁違いの環境適応能力を持った新人類=「アダプター(適応者)」が誕生。この年を、人類の新たな進化の革命起点と位置づけ「インソニティ進革紀元年」と呼ぶようになる。
ちなみに物語は、18年後のインニティ進革紀019(西暦2030年)が舞台だ。
インソニティ進革紀元年、太陽から降り注ぐ放射線から「人類滅亡を防ぐ」目的で設立された組織。
国家や企業の壁を越えた権限を持ち、現在は国連と連携しつつ宇宙と地球全域を統括。設立以来「アダプター支援機関」としての研究活動が中心のため「リージョンフリー=どんな場所でも大丈夫」という名称は組織の本質を表している。
障害や疾病を持つアダプターの治療を目的としてリージョンフリーが開発した医療機器。
人工知能によって統御される自律閉鎖型動力源と循環型生命維持機構が内蔵され、治療対象となるアダプターの能力に応じてカスタマイズが可能。劇中のユリテスはペリエ仕様。
ユリテスの管理システムとユーザーを結ぶ対話型インターフェイスのぬいぐるみ型ロボット。 生命維持システムの管理はもちろん、ペリエの介護ケアや外部通信・情報解析・記録など全て行える。