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Special
聞いちゃおうよ〜米たに監督インタビュー〜

第一回:作品テーマについて


本作のテーマを聞せて下さい


私は幼い頃から花粉症に悩まされているアレルギー体質なんです。
こんな格好(監督は取材時も大きなマスクと花粉防止サングラスを着用)していると、皆に「おい、おい、監督、ふざけるなよ」って笑われるんです。
小学生の時から花粉の時期は辛くて、ずっと回りからバカにされて、毎年のことなんだけど、それが辛くて……。


1話で、スケートやってたアムリが、氷のリンクに反撥してぐるぐる回ってしまうシーンがあります。
アムリは「助けて〜」って必死だけど、回りのみんなは笑っている。私の持つ悲しさという部分で、アムリは分身なんですよ。


でもこれからアレルギー体質って、どんどん世の中に増えていくと思うんです。
そうしたことがテーマに入っていますね。
アレルギーとの関わりで、それは克服するのか? 仲良く付き合えばいいのか? それとも有効利用すればいいのか? どうするのが正しいのか? という問題提起をしています。


美少女あり、SFあり、それに加えて、きちんと社会風刺的なテーマにも取り組んでいるんです。




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第二回:主役が3人いることについて


今回アムリを始めメインが3人いますが、どのような理由からですか?


それは全3巻で、各巻ひとりずつスポットを当てていこうという思惑からです。

最初に里見(哲朗)プロデューサーの思い描いていたのは、倉田(英之/脚本家)さんの『R.O.D』に登場した3人姉妹みたいに、各話でひとりずつという漠然としたイメージでした(笑)。
それだと3人の立場も変えないといけないし、全員4番バッターにすると食い合うから、それぞれの役割分担も決めたりしました。

たった3巻の中で3人のキャラクターを描きながら、物語やアクションも充実した内容を詰め込まなければいけないので大変でしたよ。
何度も打ち合わせしたし、いろんなアイデアを出しましたね。



3人のキャラクターは、どう作られていったのですか?


当初3人とも、もの凄いキャラクターでした。
動かし過ぎると大変だし、世界観を説明するため会話のシーンも多くて、やたらと喋ってましたよ。
そしたら里見さんが「おもしろくない!」と勝手なことを言い始めてね。
「最初からバンバン行こうよ!」と言うから、説明を省いてジェットコースターのようにしたら、今度は「やりすぎだね」って言い出すし(笑)。

監督としては現場スタッフの力量やスケジュールも考慮した上で内容を決めているのに、プロデューサーは思いついたことを喋ってるだけで気楽だな〜(爆)とか思いました。
その辺のバランスを上手く取りながら、1巻は結構ハデになったと思います。

とにかく設定や世界観は置き去りにして映像だけで楽しめる娯楽作品として制作しています。




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第三回:ハードな世界観について


世界観はハードSFばりに複雑ですよね。


米たに ハードSFは自分の得意技なので出していかないと! ファンには「説明しろ!」って言われそうですが、なるべく世界観とかは劇中で説明するのではなく、ライナーノートや公式サイトや各雑誌の紹介記事で説明できればいいかなと思っています。

そうしないと30分の本編の中に説明時間も織り込まなければなりません。
最初はアクションの中に入れ込んでみたりしましたが、せっかくの良いBGMが盛り上がらなくなったり、ストーリーの流れが止まってしまったり、その分、キャラクターの活躍シーンを削らなければならなかったりで、あまり良い選択肢とは言えなかったため諦めました。

むしろ、他の媒体に振ったほうが、それぞれの媒体の存在価値もでてくるので、より深くアムリワールドに興味を持ったファンには、コミックやCDも見て聞いて欲しいという願いもあります。



確かに劇中では、ハードなアダプター誕生の設定を子供の絵でさらっと表現されていました。


あれは3DCGできちっと作ったら大変だからです。あの絵は私が描いているんですよ。
あのシーンのために子供の絵を研究しました(笑)。

簡単なクレヨン画に見えますが、描いた絵に、更に画用紙のテクスチャを張り込んで、ちゃんと板状のポリゴン3Dに変換してフィルター関係をバシバシ乗せてカメラ撮りしているので、実は意外と凝った映像なんです




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第四回:前例のない作品作りへのこだわり


アクションもふんだんですよね。


私のファンと言えば、ハイテンションなアクションを期待していると思うんです。
ただアクションでも、誰も見たことがないモノをやりたいんですよ。例えば1巻ではビームボールをこれでもかこれでもかと反射させるなどのアクションは誰も見た経験が無いと思いますよ。



誰も見たことがないと言えば、アムリの和服のようなパワードスーツ(?)も前例ないですね。


今までのアニメにおける変身装備は防御するモノだったり、その服自体に能力が付いていたりしました。
アムリの着るストラは自分自身の分身であり1部であり、自分がもともと持っているアレルギーの能力を上手く使いこなすためのアイテムなんです。
例えて言うと自分のツメや髪で作ったメガネみたいな感じです。
最近では自分の歯を改造して眼球のパーツを作って、失明を治したなんて話も聞きます。
自分自身のパーツだから拒絶反応も起きないし、最も便利で有効な交換部品なんですね。
しかもそれが、部品以外の用途でも使えたら素敵じゃないですか。
自分も花粉症なので、いつも「この鼻水をビームように飛ばして敵を倒せたら……」って妄想するんです(笑)。


だからスーツも“鎧”というより“衣装”な感じにこだわりたかった。
最初のデザインでは“鎧”もありましたが、しっくりこなかったですね。
肌の露出こそが、実はアダプターの強靭な肉体を維持する上での重要な要素なので、むしろ何も着てないほうが強かったりします。
強すぎるがゆえに過敏症なるアレルギー体質になってしまうので、むしろ自分を抑えているような服なんですね。



幼い頃から花粉症に悩む監督だからこその発想ですね。


投影されすぎてて「どれだけ自分が出ているんだ!」って思います(笑)。
真面目に言えば、そういう部分でオリジナリティを出していかないと制作する意味もないと思うんです。
そんな作品的なテーマもそうですが、やはり技術的にアニメがもっと先の次元へ向かって欲しいという願いが第一ですね。

ひとりひとりが楽しければそれでいい、というのではなくアニメ業界自体も活性化して、更なる映像ノウハウが出来て、作り手も受け手も幸せになれるような……未来への突破口を開きたいということなんです。




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第五回:OVAであることについて


OVAという形態もなかなか珍しいと思うんですが、これはなぜだったんですか?


「この内容ならOVAだろう!」と思ったからです。
本当なら劇場版でやりたいけどそんな予算は集められないし、いきなりTVシリーズで2クール(26話)を制作することもクオリティ維持が難しい。

美少女アニメのカテゴリィに分類されつつも、ハードSFの要素も加味された壮大な物語と奥深いテーマ!
とにかく2Dアニメでは出来なかったカメラワークを、ふんだんに取り得れたわりに、あえてリアルな実写的映像ではなく、萌えアニメ的なデフォルメラインでアニメーション化しています。

ゲームなどの短いムービーではありましたが、一本のアニメとしては、ありそうでなかった、というか出来そうで出来なかった前人未到の3DCGで、クオリティをある程度保った娯楽作品に仕上げたかったので……やっぱりOVAぐらいが限界だと思うんです。
ただOVAも最近あまりなく、知名度を上げるための宣伝が大変なだけに、いろいろと危険ですけどね(笑)。
それに最初に企画が立ち上がった当初は、現場となるスタジオ雲雀にCG部すらなかった時期です。
スタッフもアニメ経験が全くなく、アニメーションで映像を動かすことの基本どころか、通常のカメラワークやレイアウトの作成術、CGを作ることのノウハウから教えていかなければならなかったので、とても時間がかかりました。
テレビシリーズの生産ラインを確保できるほどの環境づくりも困難だったのと、制作会社の体力もまだまだ未熟で映画を作るだけの体制は確保できませんでした。

とにかく今まで誰もやらなかったスタッフ編成ラインなので、まず周囲に理解してもらうことが困難でした。
通常のアニメでは当たり前のように配置される原画、動画、作画監督、動画検査、美術監督、色彩設計、色指定、仕上げに匹敵する役職が完全に不在です。
3Dでよくやる役者によるモーションキャプチャーや、2DCGでよくやるアニメーターによる手描きのラフ原画すら存在していません。
二頭身キャラやメカのみならまだしも、萌える少女がアクションする作品なので、普通に考えたら無謀な挑戦です。そういう意味でも、やはりOVAという選択肢しか許されなかったのではないでしょうか(笑)。
ある意味、実験作に分類されるのかもしれませんね。




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第六回:監督のお気に入りキャラについて


ちなみに3人の中で米たに監督のお気に入りは?


うーん! みんな可愛いので1番は決められないです。
原作物と違い、自分で作り上げたキャラクターなので、自分の子供は出来が良かろうが悪かろうが全員可愛いのが普通ですよね。
今回は声優さんまで私が決めていますから。


アムリ役の牧野由依さんは、今でこそ忙しいですが、キャスティングした当時は『ツバサ・クロニクル』ぐらいしか出演していなかったんです。

牧野さんをアムリに選んだのは、彼女はアーティストだし、アムリも作品の中で歌うからなんです。
プレスコということもあり、彼女がどんな演技をしてくるか、何度も何度も彼女の過去の演技を見聞して、研究に研究を重ねて、アムリのヴォイスイメージを構築しました。(プレスコ=プレ・スコアリング。先に収録した声の演技に合わせて映像を作る手法。通常のアニメは先に作った映像に合わせて声を収録するアフレコ=アフターレコーディングが主流。)

牧野さんだったら、こう演じるだろうなという演出プランも考えながら、アリムというキャラクターを作っていきました。
牧野さんは自分で自分を高めすぎてしまうタイプで、演じることへの強い意識で結界を張ってしまうんですね。
それが彼女が習得した必殺技なんですけど、すぐに全身から針を出すから、悪気はないけど周囲の空気が張り詰めて、アムリの生い立ちから来る悲しみや寂しさといった深い心理は引き出せても、アムリの二面性であるほんわかした柔らかい気持ちまで少々固い演技になりがちなんです。
収録現場では、ドーナツ食わせて、上手く和ませて力を抜いてもらってから、そういった柔らかさを楽しく演じてもらいました(笑)。

いや、監督としては彼女に対して「迷わずやれ」としか演技指導していません。
それだけ牧野さんは、自分に課せられた使命をまっとうするべく、事前に演技練習してきていたんだと思います。
完全主義すぎてマジメにやりすぎちゃうので、人からはSキャラと思われているようですが…(笑)。

ぺリエ役の斎藤さんは、声が個性的で気に入っていたので、口数の少ないぺリエが目立つように配役しました。

すず役の相澤さんは「シ・ムーン」くらいしか出演していなかったのですが、ちょこまかしたすずを演じきってくれると考えての抜擢です。


声の存在感によって、三人ともより深みのあるキャラクターになりました。




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第七回:主題歌&挿入歌について


歌といえば主題歌以外、挿入歌は全て米たに監督が作詞されてますね。


本当は全部自分で作詞したかったぐらいでした。

『やっちゃおうよ!』は、最初にコンセプトをまとめた書類を渡して、いろんな方にオーディションしてもらっています。
その中でDANCE☆MANさんが元気の出る感じでピカイチだったので「この方なら解ってくれる」と思い、作詞から全てお任せしました。
CD『アムリとやっちゃおうよ!』収録のフルヴァージョンに入っている台詞は自分で書いていますし、レコーディングにも立ち会って口うるさくディレクションさせてもらっています。



一方、『海鳥花』は、メロディといい切ない感じですよね。


『海鳥花』も最初自分で元になるデモを作っているんです。唱歌のようにしたかったから「このニュアンスを解ってもらうには、自分で作曲もしたほうがいいだろう」ということで、ギター片手に自分で歌ったデモテープを音楽担当の窪田(ミナ)さんに渡しました。
もしかしたら「なんじゃこれ?」って思われたかもしれないけど(笑)。

全体的な音楽コーディネイトと合わせてもらいつつ、作曲し直してもらっています。挿入歌の『Q9特選隊マーチ』や、予告編で流れる『UKATAN 09023』は、もう自分ワールド全開で作詞しました(爆)。
いや、いろんなアニメソングを研究して全体の音楽の中でも流用が利かない、個性的でイカれた歌を目指しています。
作品の深みを表現する上で必要不可欠なアイテムなので、全ては演出プランの一環なんです。
CDのブックレットには、DVDシリーズの過去の物語『星に願うアムリ』というプチノベル(小説)も収録されていますが、これらもひっくるめて音楽予算もなるべく楽器編成にお金がかけられるように、監督はノーギャラで頑張りました(笑)。




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第八回:オリジナル作品であることについて


オリジナルとしては久しぶりの監督作品になりますね。


オリジナルでは2000年の『BRIGADOON まりんとメラン』以来です。



あの作品もキャラクターデザインはマンガ的なのに、作品的にはわりと“重さ”を感じました。実は今回の作品にもそれと同様の“重さ”を感じたんですが……。


 いや、いや、いや……(笑)。あまり“軽い”キャラクターを作ってもね。
やはり私が作品を作るなら「こうなる!」というテーマ……それが出ているだけだです。
それはきちんと出していかないと、自分の作品だ、というリアリティが出ない。確かに『まりんとメラン』は“重い”テーマでした。
でもいたずらに“重く”しているわけではないんです。
あの作品では、武器の肉体であることの思いをストレートに描くために、生命体なのに腕そのものが剣と銃になって、テーマを明確に視覚確認できるようにしました。
もう8年も前なんですね。


今って解りやすく言うと「人が死ねば売れるアニメになる」時代ですよね?(笑)。
アムリはそういう方向には行きたくないんです。
例え“命”をテーマにしても“生死”だけで語りたくない。
本作では「戦争ではない!」「戦闘でもない!」「生きていたいだけなんだ!」という部分は一番意識した所でした。
武器も登場しますが、戦争兵器としての描き方はしていないんです。
アムリたちには、例えば剣や銃のようないわゆる武器と呼ばれるたぐいは一切持たせていません。

それは今までの監督作品もそうで、例えば“大きなハンマー”だったりしたでしょ(笑)。
だからアムリたちの着ているストラも、戦闘兵器ではなく、彼女たちが生きていくために必要となる“衣装”なんです。
『まりんとメラン』はその裏返しで、持ちたくなくても腕がもう武器だから手放せない。
そして、アムリたちの衣装も、武器ではないのに、それを武器以上のものとする陰謀が見え隠れしてくる、といった数奇な運命をたどることになります。

ただ、奥深いテーマを読み解くことよりも良いのですが、映像見て単純に楽しんでもらえれば、実は作り手としては満足なんです。




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第九回:アニメ的なお約束について


軽めの美少女アニメに見せてるけど、実はテーマは“重い”し設定はハード。アクションやストラなるパワードスーツの発想にしても監督の作品は、いわゆるアニメ的なお約束とはひと味違いますね。


それは“お約束”と言われることを、あえて外すということではなくて、その上に行きたいからなんです。
どうしてもパターンにハマる部分があったとしても、それを超えたい!超えなければ、先人たちが作ってきた作品のオマージュを寄せ集めただけのモノマネで終わってしまうので。

 例えばアムリが宇宙空間に放りだされるシーンがあるけど、宇宙空間でアムリは平気で動いています。
一般的に「人が宇宙へ放りだされたら内蔵が飛び出す」と言われているので、この部分はファンに突っ込まれそうですよ。

でも実は人って案外丈夫で簡単には死なないんですね。
そういったことを、どんどん声を大にして言ってやりたいんですよ。
アダプターは丈夫だからとかではなくて、リアルを追求するとマンガより滑稽になることを逆手にとって表現しているつもりです。
だから見ている人たちにもどんどんツッコミ入れてもらって、いろんな疑問や研究や議論をかわして欲しいんですよ(笑)。

キャプテンハーロックの片目が銃によって失われたエピソードに、「なんで脳まで弾が貫通しないんだ?」とファンがツッコミを入れた時、原作者の松本零士先生は「これだから戦争を知らないヤツは困る。
戦場じゃ斜めに飛んできた弾で眼だけを撃ち抜かれることもざらにある」とおっしゃっていたのを思い出します。

 アムリに於いては、そもそも真空の宇宙空間で音なんかするもんか!とか、アニメの映像そのものを否定する意見を言う人もいるかもしれませんが、宇宙は何もないわけじゃないんです。
いろんな物質が形を変えて漂っているので、意外に音もよく聞こえるような場所も多いかもしれません。

まだまだ未知の宇宙が舞台の物語。
いろんな想像を張り巡らせてリアルを超えていきたいと思います。




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第十回:Q9特選隊での出演について


1巻のアイキャッチの合間にQ9特選隊のCFが挿入されていました。その意図は?


そこで作品世界の空気感を表現しています。ストーリーの流れでは表現出来ない部分もあるから、そこで世界観を感じてもらうためです。



ある意味、監督らしいネタだったと思いました(笑)。


 いえ、あくまで効果です! またファンも嬉しいだろうと思うんですよ(笑)。

実はQ9特選隊のメカ9体は全てきちんと可変可能なように細かくモデリングしています。
ただ本編ではあまり……。


まあ、あとは見たファンの突っ込みに期待します(笑)。



Q9特選隊のメンバーは、いずれもキャラが濃そうです。


 「作品が発展したらいいな」という期待を込めて、今回はとにかくキャラクターを幅広く登場させようという狙いがありました(笑)。

9人全員、プロフィールが作ってあって、本編もよく見るとさりげなく個性が出ています。

イエローが全身包帯ぐるぐる巻きだったり、ブルーは意見が対立しやすく、いつもソッポ向いていたりとか。



Q9特選隊では、隊長役を演じたり、自らテーマも歌ったりされていますね。


制作費をなるべく大事にしたかったからです。
自分ならタダで使えますからね(笑)。
その分をCG予算に計上できます。

アニメは、現場に下りてくる予算が、なぜかどんどん削られてしまうことが多いので、無駄に予算を使われないように多方面にでしゃばっています。
糾弾されるのも覚悟の上ですよ。

作品を作るということは、批判される覚悟がないと出来ませんから。
ただ基本的に人の意見は気になるほうではあります。
でも、何か言われるたびに「こうしなきゃ、ああしなきゃ!」って思っていたら作品として筋が通らなくなります。
監督がそんなに揺らいでいたらテーマもブレてしまいますからね。




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第十一回:特典映像のメイキングについて


VD1巻に付いた特典映像のメイキングも絵コンテを描いたり、出演したりと活躍されています。


それも自分ならタダで使えるからです(笑)。
その分を、やはり現場や宣伝費にまわしてもらいたかったのですが、なかなか上手に予算を管理してくれなくて、ちょっぴりブルーです(爆)。


メイキングはまるで寸劇でした。
わざわざ絵コンテまで準備するのは、あまり例がないと思うんです。これは監督のサービス精神の表れなんでしょうか?


常に人を楽しませたい気持ちはあります。
その絵コンテも最初は「こういうの作れば、面白いんじゃない?」と提案しただけだったんですが、あれよあれよと実現してしまい……。

 いやもう、何日も前から準備して、コスプレ衣装も自腹で買い揃えて、本番撮影も仕切りまくってヘトヘトになりました。
いや〜あれだけやってノーギャラなんですから、ホントに他の作品ではそうやすやすと真似できない特典映像になったんじゃないでしょうか。
トラブルも数多くありましたが、いろんな人たちに協力していただいたおかげで完成できたので、ホント感謝しています。


ご自身で演じられてしまうのは凄いですよ。しかもキャラクターが確立しているし!(笑)。


今まで何度も作品の宣伝のために各処で演じてきた経験があるので、実写での演技のさじ加減が少なからず解ってきているんですかね〜(汗)。
やはり演出家なので、自分を演出しているだけですよ。
内容的には楽しめるメイキングになっていると思いますから、ぜひ、その馬鹿さ加減に笑ってあきれて喜んで見て欲しいですね(笑)。




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